社団法人春日部青年会議所 2012年度 理事長所信






第48代理事長  三輪 真久
【はじめに】

 本年創立47年を迎える春日部青年会議所。創立以来多くの先輩方の不断の努力と、地域の方々の多くの支えがあって今があるということに、先ずは心から感謝を申し上げます。現在に至るまで春日部青年会議所は、時代のニーズをくみ取りながら、数々の事業を実施するとともに、志を同じくするリーダーたる人財を、数多くこの地域に生み出し、地域社会の発展に寄与してきました。近々訪れる半世紀50周年という大きな節目を視野に入れ、我々の責務を改めて認識しながら、今後さらに地域に必要とされる団体であるために、力強く運動展開していきましょう。

 2011年3月11日、東日本を襲った大震災。数々の尊い命が奪われ、街並みが破壊された様子を、日本中いや世界中の多くの人々が、胸を締め付けられる思いで受け止めていたことと思います。この震災により被害の大きかった東北地方のみならず、程度に違いはあれど、日本列島全体が、物心ともに大きな損失を被りました。一方で震災は、「今生きていること」、「家族がいること」、「住む場所があること」、「ガソリンや電気があること」など、それまで「当たり前」と感じていたことが、実はありがたく、尊いものであったのだということを、我々に気づかせてくれた出来事でもありました。人は、自分を取り巻く状況を憂い嘆いている時、そこから好転することは容易ではありません。しかしながら、どんな厳しい状況下でも、自分を取り巻く、一見「当たり前」なことに目を向け、感謝の気持ちを懐いた時、それは心を前に向けることになり、希望に向かって前進していくことが出来ると考えます。日本全体が混沌とした状況であるからこそ、我々は与えられている全てのものに目を向け、常に感謝の心を抱き、若者らしく力強く「前心」していくことが必要です。我々メンバー一人一人が、そのような気持ちを強く持って、英知と勇気と情熱を結集し、2012年度の運動に邁進していきましょう。


【輝く未来に向けて 公益法人として】

 我々は2010年度9月通常総会において、公益社団法人格取得についての意を決し、2011年度、幾多の協議を経て、埼玉県への申請手続きに入りました。公益社団法人格は、取得する事が目的ではありません。地域社会の発展を第一目標とする団体として、自らを律しながら、厳正に運営していく事が大切なのです。公益社団法人格取得元年として、内外の情報にも敏感にアンテナを張りつつ、その後も永続的に力強い運動展開を図る組織としての土台を築く年としよう。


【笑顔と希望溢れる地域に向けて】

 青年会議所の運動は、「市民意識変革運動」であると言われます。我々は理想を掲げ、その理想に向けて、「地域の人々の心を動かす運動」を行っていかなければなりません。ではその理想とはどういったことを指すでしょうか?それは、『地域の人々が、自分だけ良ければ良いという考えや、誰かが解決をしてくれるという人任せ主義ではなく、公共心を持ち、「自分たちのまちのために自ら行動しよう」という意識が溢れている地域社会』であると考えます。そのような意識を、先ずはこのまちを愛する我々自身が強く持ち、身近なところから発信していくことが必要です。一人でも多くの人々の心を動かし、笑顔と希望溢れる地域を創造していきましょう。


【新たな仲間を求めて】
 青年会議所運動において、最も確実で効果的な運動は拡大運動です。なぜなら、我々の仲間が増えれば増えるほど、組織は大きくなり、大きくなった分だけ、力強い運動を展開出来るからです。また何より、我々と同じ志を持つ仲間が、この地域に一人でも多く増えるほど、それは我々の理想とする、明るい豊かな社会に直接的に近づくことになるからです。そしてその志は、我々を取り巻く家族、職場、あらゆる地域コミュニティーの中で広がり、さらなる可能性が無限に広がっていくのです。卒業後も多くの先輩方が、同じ志のもと、JCで学んだことを活かし、各々地域でリーダーシップを発揮して活躍され、まちづくりに寄与している現状を見れば、そのことは明らかです。未だ出会っていない若者を、一人でも多く仲間として迎え入れましょう。


【子どもたちの笑顔のために】
 地域の未来が明るく輝くためには、次代を担う子どもたちの心が豊かでなければなりません。しかしながら、現在の社会においては、子どもたちを取り巻く現況は、物理的には豊かになったものの、必ずしも心が豊かであるとは言えない状況です。そんな時代だからこそ、我々が子どもたちの豊かな心を育む運動を行わなければなりません。子どもたちの笑顔は、いつの時代もかけがえのないものであり、子どもたちの笑顔溢れるまちを創造することは、「明るい豊かな社会」の実現を目指す我々の運動にとって重要な責務なのです。

 2010年度にスタートした、ドッジボール大会については、昨年春日部市内全校を対象に実施し、高い評価をいただきました。スポーツを通じて、子どもたち同士が協力し、懸命に向き合うことで絆を深め、今後成長していく上で、かけがえのない糧を得られたことでしょう。3年目となる本年度、その成果をさらに高めるべく、新たな可能性を模索しながらチャレンジしていきましょう。そんな子どもたちの心を育む上で、その成長に最も影響力を持っているのは、最も身近な「親」の存在であることは言うまでもありません。「子どもは親の背中を見て育つ」の通り、幼い子どもにとって親の姿が全てです。親が自らを省みて己を律し、親としてのあるべき姿を考えることは、未来を担う子どもの健全な育成にとって大切なことであり、そのための機会をつくっていきましょう。


【海の向こうへ】
 2011年春「今年、来日は難しいのではないだろうか」誰もが、そのように心配したパサディナ青年会議所のメンバーは、7月、11名の訪問団にて、笑顔で春日部にやってきてくれました。我々との友情を繋ぐために。パサディナ青年会議所との国際交流事業は、本年で27年目を迎えることとなりました。今まで長きに亘り継続してきたこの素晴らしい事業が、昨年の大震災という大きな危機をも乗り越え、途絶えることなく継続することが出来ているのは、ひとえにこの事業を通じて、今まで育まれた両JC間の理解と友情の賜物であると考えます。そしてその理解と友情のもと、この事業に関わった多くの人々の国際的な視野を広げ、地域社会の国際化に寄与してきました。我々の地域には、この事業に参加し、人生が変わったという青少年が多くいるのです。

 本年訪問の年、多くのメンバーで訪問し、春日部 JC ならではのこの素晴らしい事業を通じて、生涯忘れられない感動を得ることで、さらに両JC間の理解と友情を深めよう。そして同時に、次代を担う一人でも多くの青少年に、かけがえのない経験と、感動を与えるべく、パサディナの地へ連れていきましょう。


【優れた経営力を身につけよう】
 我々は、自らの人生に理念を持ち、常に自分を取り巻く人間と関わりながら、歩みを進める人生のトップマネージャーであるという意味において、例外なく「経営者」であると言えます。そんな我々一人一人の「力」すなわち「経営力」が磨かれ、輝けば輝くほど、春日部青年会議所は、力強い組織となるのです。そしてそのことは、メンバーの生業にも必ず良い成果をもたらすことでしょう。
 本年メンバーが一堂に会する例会の場は、メンバー同士が交流する場であるとともに、さまざまなことを学び、経営力を向上させるための機会と捉え臨んでいきましょう。またこの経営力は、何より、JCの中でさまざまな担いを経験する中で、大いに培うことが出来ます。そんな意識を強く持ち、それぞれのLOM内における本年度の担いを全うしていきましょう。我々の、この地域を良くしたいという志と、そうした経営力が合致してこそ、それぞれがこの組織を卒業して以降も、地域において、公共の担い手となり、先頭に立って活躍し続けることが出来るのです。


【輝く未来に向けて 強い組織であるために】
 青年会議所の特色の一つとして、役職の単年度制があります。それは、毎年異なる担いのもと、新たなチャレンジが出来る素晴らしい特徴であると言えます。一方で、組織として毎年確実に進化していくためには、年度が替われど、蓄積された情報の共有と伝達は欠かせません。積み重ねてきた過去の歴史を踏まえながら、5年後10年後さらに力強く運動展開をしていくために、過去から未来へ亘る情報共有化に関するスキームを構築しよう。

 また青年会議所には、公益社団法人日本青年会議所、関東地区協議会、埼玉ブロック協議会への「出向」という制度があります。「出向」することにより、LOMにおいては得られない貴重な経験をする機会や、他のLOMメンバーとの交流を通じて、新たな価値観に触れることで研鑽を積み、自分自身を大きく成長させる事へと繋がります。そしてそこから得られた情報や体験、感動、熱い想いをLOMにフィードバックすることで、LOMの活性化にも繋がるのです。LOMの代表であるという自覚と責任を常に持ちながら、是非とも出向という機会に積極的に挑戦しよう。


【おわりに】
 生業を営み、家族を守っていくこと、それだけで大変な時代かもしれません。
しかし、どんな状況であっても、我々は平等に、親から貴重な命を授かり、若い力を与えられています。生きていく上で幾多の困難に当たった時でも、その状況を嘆くのではなく、現在自分が置かれている全ての状況、関わっている全ての人に感謝することが大切です。青年会議所においては、関わる全てのメンバーに感謝の気持ちを持って接して欲しい。100%直ぐに実践できなければ、先ずは感謝すべきところを一つでもいい、見出して欲しい。感謝することは心を前に向けることであり、心を前に向け前進していこう。人によって1日1メートルかもしれない、1日1ミリかもしれない。それでもいい、日々「前心」していこう。そんな一人ひとりの一歩ずつがLOMを進化させ、より良い地域を創造していくのです。

 理事長職を務める本年、私自身、この年に在籍し活動する全てのメンバーとのご縁に感
謝し、青年会議所にいて本当に良かったと思ってもらえるLOMづくりを目指し、愛する地
域の輝く未来に向かって鋭意邁進してまいります。

一年間どうぞよろしくお願い致します。
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