理事長所信

    第62代 理事長 白石 博樹

     想いやりと感謝の心

    ~人と人とが支え合う、心の豊かさ溢れる地域の創造~

    はじめに

     

     1965 年、春日部青年会議所がこの地域に創立してから昨年で 60 年を迎えました。60年という歳月は人間に例えるなら還暦。還暦は古来より「生まれ変わり」や「再出発」の意味があります。私たち春日部青年会議所メンバーは、新たな気持ちでこの地域に対して運動を展開してまいります。
    春日部青年会議所は「愛する郷土の発展」と「人間性の向上」を理念に掲げています。これまで運動を続けてこられたのも地域の皆様をはじめ、各行政の皆様、関係諸団
    体の皆様からのご理解ご協力があったからです。そして、時代ごとの課題を捉え、地域に対して想いを持って運動を紡いでこられた先輩諸氏のお陰であります。全ての皆様に感謝と敬意を申し上げます。
    青年会議所は「明るい豊かな社会」を目指し、日々活動に取り組んでおります。より良い社会の実現には、春日部青年会議所が大切にしている理念である「人間性の向上」が不可欠だと考えます。私の考える「明るい豊かな社会」とは、心の豊かさに溢れた人が多くいる社会、すなわち『想いやりと感謝の心』に満ちた社会です。
    想いやりとは、個人が持つ価値観や信念が、自分以外の他者の気持ちを想像し、理解に努め、役に立とうと行動することです。感謝の心は誰もが一度は抱いたことがあるでしょう。代表的なのが、人に親切にされた、困った際に助けてくれたときに抱きます。
    感謝の心は、誰かの行動によって自分が恩恵を受けたときに抱く感情なのです。想いやりと感謝の心に溢れた社会は、日常で感謝の言葉が行き交い、温かく前向きな
    感情に満ちています。自分の利益だけでなく、他者のために行動し喜びを感じると互いに幸福感に満たされ、心の豊かさを持った人で溢れる地域になっていくと考えます。
    しかし、昨今の世の中は、予測不能な速さで変化をし、未来が不確かで、多くの要素が絡み合い、何が正しいか曖昧な社会となっています。このように社会を取り巻く課題が複雑化した現代では、一つの課題を解決しても、まるでイタチごっこのように新たな課題が生じます。このような時代だからこそ、私たち一人ひとりが自身を磨き、成⾧すること、すなわち、人間性を向上させることで、今後直面する課題にも柔軟に適応し、関わる人た
    ちと支え合いながら未来を切り拓いていけるでしょう。
    他人と過去は変えられません。自分と未来は変えられます。今を生きる私たちが自分自身と向き合い、想いやりと感謝の心を育み、今よりも良い未来を創造していきましょう。私たちメンバーが率先して、その気持ちを強く持ち、運動に邁進していまいります。

    志を同じくし、想いをカタチに

     

    春日部青年会議所が設立より継続している運動が会員の拡大です。青年会議所は 40歳までの限られた時間の中で活動をしている中で、地域を想う仲間が毎年卒業していきます。この地域に運動を展開するには、地域を想う仲間が多く在籍していることが不可欠です。組織に多くの仲間がいれば、課題が複雑化した現代でも、地域を良くしたいという想いを持ったメンバーの知恵を結集し、より効果的な運動を展開できるでしょう。
    更に、青年会議所の運動の目的や春日部青年会議所の理念に共感したメンバーが増えれば、これまで以上に力強い運動を展開していくことに繋がっていくと考えます。なぜなら、目的や理念を理解した人が増えた組織は、これからの未来を見据えたときに組織を強固に支えてくれるからです。そして、青年会議所で得た経験を活かして地域に貢献してくれるでしょう。私たちが地域で運動できることに感謝をして、この感謝の心を拡げていきましょう。

    機会を大切にし、成長の糧に

     

    私はこれまで自身の LOM や出向で様々な役職を担ってきました。どの役職も同じものはなく、年度ごとに多くの機会を与えていただき、そこで多様な経験を通して大きく成⾧することができました。青年会議所には理事⾧をはじめとする多くの役職があります。その中で学んだことは「役職者に敬意を表す」ということです。単年度制である青年会議所において、同じ役職は二度担うことはありません。だからこそ、役職を受けた方の覚悟に敬意を表し、一つひとつの機会を大切にするためにも、活動中は役職者に敬意と感謝の心を持って接し、多くの経験を積み重ねていきましょう。
    そして、自身の LOM の良さを知るためには、公益社団法人日本青年会議所をはじめとする広域青年会議所の活動に目を向けることも重要です。そこでは、スケールの大きな大会や事業、最先端の情報に触れることができます。また、それぞれの地域で活動する青年会議所においては、各地域に沿った理念や考え方で運動を展開しています。そうした活動に触れることは、自身の LOM との違いを知り、それぞれの良さを深く理解することに繋がります。様々な機会のある青年会議所活動において、自身を高めることに繋がり、活動の幅を大きく広げていくことができるでしょう。

    想いを育み、地域を導くリーダーへ

     

    私はこれまで自身の LOM や出向で様々な役職を担ってきました。どの役職も同じものはなく、年度ごとに多くの機会を与えていただき、そこで多様な経験を通して大きく成⾧することができました。青年会議所には理事⾧をはじめとする多くの役職があります。その中で学んだことは「役職者に敬意を表す」ということです。単年度制である青年会議所において、同じ役職は二度担うことはありません。だからこそ、役職を受けた方の覚悟に敬意を表し、一つひとつの機会を大切にするためにも、活動中は役職者に敬意と感謝の心を持って接し、多くの経験を積み重ねていきましょう。
    そして、自身の LOM の良さを知るためには、公益社団法人日本青年会議所をはじめとする広域青年会議所の活動に目を向けることも重要です。そこでは、スケールの大きな大会や事業、最先端の情報に触れることができます。また、それぞれの地域で活動する青年会議所においては、各地域に沿った理念や考え方で運動を展開しています。そうした活動に触れることは、自身の LOM との違いを知り、それぞれの良さを深く理解することに繋がります。様々な機会のある青年会議所活動において、自身を高めることに繋がり、活動の幅を大きく広げていくことができるでしょう。

    自身を磨き、心の豊かさを育もう

     

    近年、企業によるパーパス経営が注目をされ、導入が進んでいます。これは企業が自社の存在意義や社会的価値を明確にして、企業価値の向上と社会貢献の両立を目指す経営手法です。
    私は心の豊かさを育むためには、パーパス経営の考え方を個人に置き換え、「自分は何のために生きるのか」「社会にどのような価値を提供したいのか」といった問いと向き合い、人生の指針となる信念を明確にする機会が必要だと考えます。なぜなら、課題が複雑化した現代においては、予期せぬ変化や新たな環境でもしなやかに立ち振る舞う力である「適応力」と、情報を見極め、本質を見抜き、新たな価値を創造する「思考力」が求められるからです。だからこそ、自身を磨き、知識を身につけることが大切なのです。
    人は自分にはない価値観や情報に触れたとき、成⾧するきっかけを見出します。その価値観や情報を自ら解釈をして理解し、行動に移すことで大きく成⾧することができます。また、その過程で実体験を伴う経験ができれば更に成⾧することができるでしょう。成⾧に不可欠な有益な情報に触れ、自身を磨き、心の豊かさを育んでいきましょう。

    地域を担う子どもたちの心の豊かさを育もう

     

    私は子どもたちには、社会的な繋がりを持ち、自分以外の誰かに対して役に立った経験をして成⾧をしてほしいと考えます。課題が複雑化した現代においては、子どもたちの取り巻く環境でも同様なのではないでしょうか。私は子どもたちが学習をしていく上で、平等に学習機会があるべきだと考えます。しかし、学習環境の変化、学校行事の縮小、部活動の民間移行により子どもたちの活動の機会が減少しています。そこで子どもたちには、自己有用感を持ってもらいたいと考えます。自己有用感とは、自分には価値があり、誰かの役に立っていると感じる感覚です。自己有用感が高まれば、今後の地域には『想いやりと感謝の心』を持った子どもたちが増え、将来、地域を力強く支えてくれると信じています。
    そして、子どもたちの自己有用感を高めていくには、大人の協力がなければなりません。そのためには活躍できる環境や機会を設け、成⾧を支援していくことが必要です。子どもたちの可能性を最大限に広げ、その成⾧の一助を担っていきましょう。

    異なる文化に触れ、心の豊かさを育もう

     

    春日部青年会議所とアメリカ合衆国カリフォルニア州パサディナ青年会議所との相互訪問事業は本年で 41 年目を迎えます。両青年会議所の「理解と友情」と「地域社会の国際化」を目的に 1 通の手紙から始まりました。まるで連続ドラマのように、参加者の心を揺さぶり、価値観さえ変えてしまうほどの魅力的で想いの詰まった多くのストーリーがあります。本事業は、⾧い歴史の中で育まれた友情を土台に脈々と受け継がれてきた春日部青年会議所が誇る大切な事業です。春日部青年会議所メンバーには、『想いやりと感謝の心』を育むことのできる本事業を体感し、パサディナ青年会議所メンバーと友情を育んでいきましょう。
    そして、青少年たちには、日本とは異なる文化を直接感じてもらいたいと考えます。なぜなら、大切な成⾧期に異なる文化や自身とは異なる価値観に触れることは、大きな成⾧のきっかけとなり国際的な視野が広がっていくからです。国際的な視野の広がりは、課題が複雑化した現代においても、これからの人生にとってかけがえのない経験となり、どんな障壁も乗り越えていくことができるでしょう。自身とは異なる文化や価値観を持つ人との交流を通して、感謝の心を土台とした心の豊かさを育んでいきましょう。
    本年は私たちがアメリカの地を訪れる年です。これまで受け継がれてきた友情に感謝の心を持ち、かけがえのない経験をすることのできる本事業に、多くのメンバーと青少年と共にアメリカを訪れ、友情を育み、感謝の想いを伝えにいきましょう。

     

    最後に、人は誰もが幸せになる権利があります。その幸せを手にするには、まず自分自身が「幸せになりたい」と強く求め、その想いを育むことが大切です。そして、周囲の人の協力なしには実現は難しいでしょう。周囲の人と互いの想いに向かって支え合い協力し合えれば、どんなに素晴らしいことでしょうか。想いが実現するとき、そこには必ず人の存在があります。
    人は一人では生きていくことができず必ず誰かの支えがあります。今ある日常は決して当たり前ではありません。今、自分が生きていることに感謝しなければならないのです。パナソニック創業者の松下幸之助氏は「感謝の心が高まれば高まるほど、それに比例して幸福感が高まっていく」という言葉を残しています。感謝の心を持つことが、想いを実現する近道なのです。心が変わり、行動が変われば、やがて自身の運命さえ変えられるでしょう。それぞれの人の想いが成就したとき、そこに心の豊かさに溢れた地域が生まれると信じています。
    私自身、これまで関わってくださった全ての人の想いに応えるべく、感謝の心を胸に抱き、与えていただいた恩に想いやりを持って返すためにも覚悟を持って 1 年間邁進してまいります。

     

    1年間、よろしくお願いいたします。

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